子どもの好奇心が花開く。HICity夏祭2024「ワークショップ」レポート

#イベント#ワークショップ

2024年8月1日〜31日にかけてHANEDA INNOVATION CITY(以下、HICity)で「夏祭」が開催されました。お祭りの期間中には、子ども向けのワークショップも併せて開催され、多くの子どもたちが新しいことにチャレンジをしました。

本レポートでは、プログラミングや産業ロボットなど先端産業やお仕事体験など、先端がテーマのHICityらしさを盛り込み開かれたワークショップの数々をご紹介します。

カワサキの産業用ロボットを動かしてみよう

ZONE Dの「AI_SCAPE」で開催されたのは、川崎重工業が主催する「カワサキロボットエンジニアになろう!」というワークショップです。

産業用ロボットの第一線を走る川崎重工業が提供するのは、全2種類のプログラム。リモコンを使って産業用ロボットを操作する初心者向けプログラムと、実際にプログラムを組んで自動で産業用ロボットを動かす上級向けプログラムです。

取材班が訪れたのは、小学3年生から中学生を対象にした上級向けのプログラミング編。参加者の全員が、真剣な表情でプログラムを組み、試行錯誤しながら産業用ロボットで荷物に模した箱をパレットに移動させました。

PCを使ってプログラムを組む子どもたち。普段からパソコンに慣れ親しんでいる様子で、飲み込みも驚くほど早い!
使用したソフトは川崎重工業オリジナルのワークショップ用アプリケーション。感覚的な操作で指示ブロックを組んでいくと、自動でコードが生成される。

terminal.0で空港にまつわる仕事と触れ合う

ZONE Cにある「terminal.0」は、空港に関連する企業が多く入居するコワーキングオフィスです。普段は関係者しか立ち入れないクローズドな空間ですが、8月25日(日)限定で一般開放を実現。館内では各企業ごとに子どもたちが楽しめるような8つのワークショップを開催しました。

普段はオープンオフィスらしい雰囲気のterminal.0も、この日は子どもたちの声が響き渡る賑やかな一日となりました。

terminal.0に多くの親子連れが足を運んだ。広々と心地良いオフィス内を物珍しそうに眺めながら、各企業のワークショップを体験する。
空港のベルトコンベアを提供するトーヨーカネツでは、ペーパークラフトの貯金箱を配布した。細かいパーツに頭を捻りながら、完成を目指す子どもたちの姿も。
ANA(全日空)のワークショップでは、グランドスタッフとグランドハンドリングのお仕事を実際に体験。パドルと呼ばれる道具を手に持ち、ハンドサインを体験する子どもたち。
空港館内で流れるアナウンスに挑戦するコーナーも。照れながらもマイクに向かってしっかり話す姿に、大人たちは思わず笑顔に。
こんにゃくとおからを組み合わせた次世代食品「Deats」の試食コーナーも。ANA国際線ビジネスクラスの機内食にも採用されており、ジューシーな食感とヘルシーさが特徴。
HICity内を巡行する自動運転バスに試乗する体験会も開催した。次世代の交通手段を身近に感じられる機会に。

スギ薬局の新たな実験型店舗”SUGI+”で「薬剤師のお仕事体験」

ZONE Bにあるスギ薬局こと「SUGI+ 羽田イノベーションシティ店」は、未来の健康をテーマに日本のヘルスケアの最先端を体験できるコーナーを併せ持つドラッグストア。

8月24日(土)〜25日(日)には、実際に現場で活躍している装置を使って薬剤師のお仕事を体験するワークショップが開催されました。

白衣に袖を通して、粉薬に模した粉末を計量する眼差しは真剣そのもの! 体験後、完成した薬袋を笑顔で握りしめる子どもたちの姿が印象的でした。

幅広い年齢層の子が参加できるプログラムに。錠剤を模したお菓子を使って、数を数え薬袋に入れる。
子どもたちによる“ぬりえ”も展示。それぞれの世界観を独創的に表現した作品の数々が、店内の一角に彩りを添えた。

自作ゲームやキャラクターを作るプログラミング体験も

ZONE Kの「PiOPARK」では、子ども向けのプログラミング教室が開催されました。主催したのはキッズプログラミング教室を展開する「さくらぼ」。小学1年生から参加できる3Dキャラクタを使ったアバター作り体験と、レトロゲーム作り体験の2プログラムを実施しました。

アバター作りでは、専用アプリを使用して、オリジナルキャラの作成に挑戦! 子どもたち1人ひとりこだわるポイントが違い、夢中で操作する姿も。困ったときにはスタッフがサポート。
完成したキャラクターを写真でパチリ。好きな体型、髪型、服装を設定し、ポージングや動きまで操作したっぷりと楽しんだ。
自作ゲーム作りでは、鬼ごっこゲームの基本的な作り方を学んだ上で、自由にアレンジを加えていく。キャラメイクにこだわる子や、フィールド設計に熱を上げる子など実にさまざま。
最終的には完成したゲームを参加者の前で発表! 他の参加者の作品を見て、感心するシーンも。子どもたちの豊かな発想力に取材班も癒やされる。

先端技術と文化やアートが重なり合うHICityでは、今後も子ども向けワークショップを開催する予定です。新しい世界に触れ 、笑顔を浮かべる子どもたちとの出会いを取材班も楽しみにしています!

INFORMATION

【羽田イノベーションシティ 夏祭】

2024年8月1日(木)ー31(土)

主催:羽田みらい開発株式会社

後援:大田区

協力:AI_SPACE(川崎重工業)terminal.0SUGI+ 羽田イノベーションシティ店さくらぼ

開催場所:HANEDA INNOVATION CITY (羽田イノベーションシティ) 各所

text : Miyu Oshiro photo : Nozomu Ishikawa

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