未来を彷彿させるお祭りへ。テクノロジーとアートが融合した「HICity夏祭2024」

#イベント

HANEDA INNOVATION CITY(以下、HICity)では、2024年8月1日から31日にかけて夏のイベント、その名も「夏祭」が開催されました。「この街を訪れるすべての人に、イノベーションを。」をコンセプトに、”まちづくり”を展開しているHICityにとって、この夏祭は多くの企業や組織、アーティストとコラボをした一大イベントとなりました。

本記事では、夏祭で開催・出展をしたイベントにフォーカスし、ひと夏の様子をレポートします。

子どもから大人まで夢中になるブースの数々

あるときは先端技術を研究開発するオフィス街として、またあるときは熱狂的な盛り上がりを見せるライブ会場として、そしてあるときは子どもから大人までが集うオープンスペースとして。多様な表情を持つのがHICityの特徴です。

2024年の夏祭期間は、約1ヶ月の間に子ども向けのワークショップを開催したり、本祭となる「台湾 好包フェス」を開催したりするなど、施設全体が大きな盛り上がりを見せました。

熊本の魅力を発信する熊本県ブースも。コミカルな動きとダンスで会場を熱狂の渦に巻き込む「くまモン」
犬のように歩行するロボット「Spot」(スポット)くんも会場内をお散歩。散歩中の犬と出合うことも。
オフロードバイクを専門に扱うショップ「RISE&RIDE」が主催する子ども向け電動バイク体験会。大田区出身の岡谷雄太選手も登場。
近年盛り上がりを見せるパルクールの鬼ごっこ「パルオニ」ブースも。障害物を素早く乗り越えて、鬼から逃げたり、鬼役となって追いかける子どもたち。
繊細な飴細工を目の前で作り上げる職人のスマイリー中戸川さん。会場を行き交う子どもたちの手には、芸術的な飴細工が握られていた。
近年話題のWorldcoinによる虹彩認証装置「The orb」が来日した。オープンAIのサム・アルトマンによる新事業で、世界的にもこれからの動向に注目が集まっている。

さらに家族で楽しめる企画も盛りだくさん。マジシャンSaggy氏による「真夏の昼のマジックパーティー」では、マジックが披露されるたび、どよめきが会場に響き渡りました。

ZONE J 2階の「Creadisce」(クレアディスケ)で開催された「真夏の昼のマジックパーティー」。目の前で繰り広げられる本格マジックの数々に、参加者も夢中に。
紐やトランプ、フォークなどあらゆる小道具を駆使したマジックが目の前で披露される。時には大人の方が前のめりになってタネを見つけようとするシーンも!
ZONE I 2階のGURUNAVI FOOD HALL WYE天空橋では、事前予約した中から抽選で選ばれた方に、似顔絵師による似顔絵のプレゼントが。目の前で描かれていく様子を物珍しそうに眺める家族も。

”HICityらしさ”を活かした、先駆的なライブパフォーマンス

夏祭では、HICityが得意とする光と音を駆使したパフォーマンスが開催されました。空港隣接の特別な立地ではサウンドも空へ伸びやかに広がっていくようで、観客も自然と開放的な気持ちに。

美しい光が差し込む日中から、幻想的な夜に移り変わるまで、各アーティストによるステージが繰り広げられました。

飛行場の滑走路を一望できる足湯スカイデッキで開催された「Cask&Beatsスペシャルライブ」。人の声だけで楽曲を作るヒューマンビートボクサーのREATMOさんと、日本を代表するプロダンサーYOU HILTY & BOSCHが、臨場感たっぷりのステージを作り上げた。途中、離陸する飛行機の轟音も相まって、会場は一体感に包まれる。
日が暮れゆくと、きらびやかなネオンが存在感を増していく。スペシャルライブ終了後も、DJブースでは常にビートが鳴り、会場のボルテージは上がり続ける。

日没を迎えた足湯スカイデッキは、まさにクラブさながらの盛り上がりに。クラブDJがオーディエンスと呼応するように自由自在に楽曲を操る。時折涼しい風が吹き、屋外ならではの心地よさを感じられた。
DJの中には音楽プロデューサー兼DJでもある田中知之氏の姿も。幻想的なネオンの中、アップテンポなナンバーに合わせて観客の体も動き出す。
メイン会場の櫓では、懐かしくも新しいシティポップのナンバーが響いた。ネオンカラーに光る提灯が、新旧交わる日本文化を彷彿させる。DJは高橋ひでつう氏。
日本の祭には欠かせない盆踊り大会も開催。東京音頭などの定番曲からシティポップ盆踊りまで、伝統と革新が相まみえる舞台に。
地元の盆踊り団体の皆さんも、笑顔を浮かべながら踊っていた。踊り終わりに、記念写真をパチリ。
祭のラストを盛り上げるのは、日中のライブパフォーマンスで大活躍のアーティストの皆さん。ベリーダンサーのAylaさんやギタリストのGianさんをはじめ、ビートボックスやストリートダンスがコラボレーションし、このイベントだけのスペシャルステージが繰り広げられた。

HICityがグランドオープンから初めての夏を迎えた2024年。技術やアート、文化、人々が融合し生み出された夏祭は、半歩先の未来を感じさせる景色が広がっていました。来年は、そしてその先はどのような夏が待っているのでしょうか。未来を想像するだけで胸がわくわくするような夏祭となりました。

「夏祭」第2弾の記事では、8月23日(金)〜25日(日)にかけて開催した「台湾 好包(ハオパオ)フェス」の様子を詳しくレポート! 台湾と日本が融合した濃密な3日間の様子をお届けします。

INFORMATION

【羽田イノベーションシティ 夏祭】

2024年8月1日(木)ー31日(土)

主催:羽田みらい開発株式会社

後援:大田区

開催場所:HANEDA INNOVATION CITY (羽田イノベーションシティ)

text : Miyu Oshiro photo : Nozomu Ishikawa

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