見守りスピーカー車椅子エレベーター優先乗降アシスト製品の実験

#モビリティ#ロボティクス
実施主体
Solid Surface株式会社
実施期間
2025年6月〜8月

今回、SolidSurface社では車椅子利用者が安全かつ快適にエレベーターを利用できる環境を整備するためのアシスト製品開発を目的に、HANEDA INNOVATION CITY(以下、HICity)のゾーンKのエレベータと電動車いす「WHILL」を活用してプロトタイプ製品のシステム実験を実施しました。


本製品は、車いす利用者を代表とした移動に不自由のある方のエレベータ利用における心理的・物理的なハードルを克服し、健常者との設備利用機会の不均衡改善を目指します。
ロボット活躍社会を念頭に置いた将来像としては、ロボットの等の移動体も対象にします。エレベータ連携機能を本製品に持たせることで、運用コスト削減を目指します。

実施方法
  • 三菱電機ビルソリューションズのエレベーター連携機能「Ville-feuille」搭載のゾーンKのエレベータを利用し、2025年6月~7月の2か月間実験を実施しました。
  • 本製品の第1ターゲットである「車いす」は、施設の保有する「WHILL」を活用させていただきました。
  • プロトタイプ製品を実証実施場所に仮設置し、LiDARセンサが検知を行うエリアを定め、2か月間という長期間、実験を実施しました。
成果と課題

〇プロトタイプ製品が持つ基本機能は以下の通りです
・LiDARセンサーによるエレベータ利用対象者の検出および乗降トレース
・対象者のエレベータ状況周知のための音声アナウンス
・エレベーター連携システム(ロボット用のエレベーター連携APIの活用)

〇実証実験を通じて以下確認しました
・LiDARセンサの点群データを解析することで「車いす」と判別する
・指定のエリアに規定時間以上滞在することでレベエーター連携の開始が行われ、周囲にアナウンスがされる
・車いす利用者がエレベータの扉の中に入ったこと、またエレベエーターから出てきたことをLiDARセンサのトレースにより検知する

〇今後の課題・抱負
・本実証実験を経て、「令和7年度 安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」に採択いただきました。(テーマ名:「見守りスピーカー車椅子エレベーター優先乗降アシスト製品の開発」)
今後も引き続き製品化に向けた機能および外観のブラシュアップに努めていきます。

プロジェクトの遍歴

2022年~2024年

HICityでロボットのエレベーター連携実証等を通して人間とロボットの施設設備の共用において、自律移動ロボットがシステム連携されてエレベーターに乗り込む事を、周囲の人が気が付かずエレベーターに先に乗ってしまいロボットが乗降できない課題を発見した。


2024年6月~2025年3月

国土交通省 令和6年度スマートシティ実装化支援事業(羽田第1ゾーンSC推進協議会 主体)でLiDARセンサとスピーカーを活用した滞留検知および散会システムの実証事業に参画し、技術的着想を得ました。


2025年1月~4月

HICity内企業のつながりで、車いすの人がエレベータに乗る場面での課題を聞いて、弊社ができることはないかと本製品開発の取り組みを始めました。


2025年6月~7月

HICityゾーンKで実環境を利用した実験を行いました。


2025年11月~現在
東京都の製品開発支援事業に採択されました。

基本情報
  • 開始年月日:2025年6月
  • 実施主体:SolidSurface株式会社
  • 実施場所:HANEDA INNOVATION CITY(大田区羽田空港1丁目1-4)ゾーンK
  • 実施会社・機関等:SolidSurface株式会社
関連URL

https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/anzen-anshin.html

実験に利用したプロトタイプ製品。LiDARセンサ、スピーカー、エッジPC、電源ボックスがついています。
実験で車いすに乗った人が1Fから2Fに移動完了するまでを「見守りっスピーカー」の機能で実行するようす。LiDARセンサが車いすをトレースし、籠の中にはいるまで扉を開いた状態に維持しています。
実験結果を見てチームで修正している様子。検証と改良を繰り返し、短期間でより良い成果を出すのに役立ちました。
プロトタイプ製品により車いす利用者がエレベータ乗降を行う簡易フローです。
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