Demonstration Experiment
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実証実験データベース

AR技術を活用した効率的な業務の実現を目指す実証実験

#ツーリズム
実施主体
大田区、羽田みらい開発株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社日本総合研究所、鹿島建物総合管理株式会社、株式会社GATARI、SolidSurface株式会社
実施期間
2023年4月~2024年3月、2024年6月~2025年3月(終了予定)

国土交通省が支援する令和5年度および令和5年補補正のスマートシティ実装化支援事業(以下、支援事業)に採択され、AR技術を活用することでより効率的な業務の実現を目指し実証実験を実施しています。令和5年度支援事業で3Dモデル(AR)空間上のHANEDA INNOVATION CITY(以下、HICity)に「ARふせん」として文字・画像等の情報を記録し、閲覧が可能なツール(以下、ARツール)を構築しました。また、令和5年度補正支援事業でも引き続き横展開を目指し実証に取り組んでいます(2025年3月終了予定のため、以下本文への詳細記述はございません)。

実施方法
  • 令和5年度支援事業内で構築したHICityの3Dモデル範囲は、屋内が1F(共用部及びZone I・J・Kの一部)、2F(Zone I・J・K)、3F(Zone K)です。屋外についてはPLATEAUを活用し、HICityの敷地全てを範囲としました。
  • 実証実験協力者:HICityの施設管理者である鹿島建物総合管理株式会社
  • 活用ユースケース:施設の正常稼働の維持のための施設管理業務の高度化・効率化
  • ARツールの機能は大きく2つあります。1つは現地でモバイル端末(スマートフォンやiPad)をかざして、任意の場所に紐づくAR空間上に「ARふせん」を貼り付ける機能です。もう1つは、デスクトップ画面から貼り付けた付箋の場所や内容を確認できる機能です。デスクトップでは、2Dの図面に貼り付けた場所が表示されます。
    ※令和5年度補正支援事業については現在取組中のため記載なし。
成果と課題
  • 成果:実証実験では、HICityの日常点検業務をメインに活用いただきました。点検業務に活用するには、機器の指針記録に対応できることや報告書の出力機能等、施設管理業務に特化した機能が求められました。
    一方、施設内の「特定の場所」に関連した事象を履歴管理できる事や、目視が容易でない天井内や障害物に隠れた機器等をARツール上から誰もが確認できる点などから、効率的な技術伝承や、対応判断の属人化解消への有用性を確認しました。

  • 課題:令和5年度支援事業ではARツールとしての基本機能までを実装しました。貼り付けた「ARふせん」のタスク化や蓄積したデータの検索・履歴出力といった、より業務に落とし込んだ機能を盛り込むことで、広いユースケースへの応用を目指します。
    また、ARツールに不可欠なAR空間を構築するためには3Dモデルや座標系情報が必要であり、AR空間構築のための容易なデータ整備が課題の1つになっています。
    ※令和5年度補正支援事業については現在取組中のため記載なし。
プロジェクトの遍歴

2024年1月10日(水)~1月21日(日)

『ARツールを活用したHICity内の施設管理業務実証実験を実施』
HICityを管理する鹿島建物総合管理株式会社の実験担当者に実際に日常点検にARツールを利用いただき、建物管理業務への活用可能性や、ARツール自体の有用性や活用可能性について評価していただきました。


2024年6月~現在

『令和5年度補正支援事業にてARツールの開発及び実証実験を取組中』
令和5年度支援事業では、タスク管理機能の追加やUI改修の必要性、長期的にはAIによるデータ分析が有用であるとの示唆が得られ、引き続き取り組んでいます。

基本情報
  • 事業名:スマートシティ実装化支援事業
  • 実施団体名称:羽田第1ゾーンスマートシティ推進協議会
  • 実施場所:羽田イノベーションシティ
関連URL

スマートシティ実装化支援事業

報告書一覧掲載ページ
https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/toshi_tosiko_tk_000051.htm

令和5年度の報告書本文
https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/content/001741524.pdf

令和5年度の取組(詳細)
https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/content/001741523.pdf


PLATEAU
https://www.mlit.go.jp/plateau/

構築したモバイル版のARツールのイメージです。現実空間にアプリを起動したモバイル端末をかざす事で任意の場所に「ARふせん」を貼り付けることができ、仮想現実上に情報を蓄積できます。
構築したデスクトップ版のARツールのイメージです。付箋を張り付けた場所や詳細を確認可能です。施設の外観はPLATEAUを活用しています。
システム全体のイメージです。デスクトップ版とモバイル版があり、それぞれ屋内モードと屋外モードを有しています。これらのARツールは共通のデータベースーによる管理を実現しています。
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